新たに膠芽腫と診断された患者を対象とした、放射線療法とテモゾロミドの同時併用によるジスルフィラムと銅の第1/2相試験。

原題
A phase 1/2 study of disulfiram and copper with concurrent radiation therapy and temozolomide for patients with newly diagnosed glioblastoma.
背景:本研究では、新たに診断された神経膠芽腫(GBM)の治療において、放射線療法(RT)およびテモゾロミド(TMZ)と併用したジスルフィラムおよび銅(DSF/Cu)の安全性および有効性を評価する。

方法:患者にRTとTMZをDSFとCuと共に投与し、薬物濃度を薬物動態分析で測定した。

結果:33人の患者が治療され、異なるDSF用量で用量制限毒性の可能性が見出された。BRAF変異GBM患者における長期寛解を除いて、患者群間で有意な生存率の差は観察されなかった。

結論:RTおよびTMZを併用した375 mg/日のDSF/Cuは忍容可能である。一般に、DSF/Cuの臨床的有効性は限られていたが、BRAF変異を有するGBM患者では潜在的な有効性を示したため、さらなる調査が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.05.009
PMID: 38768767

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