骨髄異形成症候群患者における同種造血幹細胞移植の最適なタイミングを定義するための臨床的およびゲノムベースの意思決定支援システム。

原題
Clinical and Genomic-Based Decision Support System to Define the Optimal Timing of Allogeneic Hematopoietic Stem-Cell Transplantation in Patients With Myelodysplastic Syndromes.
背景:同種造血幹細胞移植(HSCT)は骨髄異形成症候群(MDS)を治癒させる可能性があるが、そのタイミングは重要である。本研究では、分子国際予後スコアリングシステム(IPSS-M)を用いて、臨床データとゲノムデータを用いてHSCTのタイミングを最適化するための意思決定支援システムの構築を試みた。
方法:7,118人の後ろ向き患者をトレーニングコホートと検証コホートに分けた。移植方針を最適化するために、臨床/ゲノム共変量の組み合わせについて8年間の平均生存率を推定した。
結果:低リスクの患者は遅延移植から恩恵を受け、高リスクの患者は即時移植を支持した。IPSS-Mに基づくアプローチは、かなりの割合の患者に対して政策変更をもたらし、平均余命を増加させた。
結論:MDS患者におけるHSCTのリスクと有効性を個人化するために、癌治療の意思決定にゲノムの特徴を含めるべきである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02175
PMID: 38723212

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