免疫チェックポイント遮断癌治療後の中枢神経系毒性の診断的シグネチャーとしての脳(18)F-FDG PET/CT代謝。

原題
Cerebral (18)F-FDG PET/CT Metabolism as Diagnostic Signature for Central Nervous System Toxicity After Immune Checkpoint Blockade Cancer Treatment.
背景:本研究は,F-FDG PET/CT画像の解析を用いて,免疫チェックポイント阻害剤(ICI)治療を受けている癌患者における免疫関連中枢神経系毒性(CNST)の特異的バイオマーカーを同定することを目的とした。

方法:ICI治療を受けているがん患者の多施設研究において、CNST発症前と発症中の領域代謝変化を分析した。この研究では、CNSTを経験している患者の各両側脳葉における領域SUVを、中枢神経系感染症を有する患者およびいずれの状態も有しない患者と比較した。

結果:CNST患者ではより高い領域F-FDG PET/CTSUV変化が同定され、CNST発症中及び発症前の脳の代謝高進を示した。

以上より,CNSTはPET/CT上の特徴的な病態であることが示唆され,領域SUVの違いはCNSTの早期診断に有用であると考えられた.
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.267025
PMID: 38697671

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