ESHO 1-85。局所進行乳癌の治療における放射線療法の補助としての温熱療法。欧州温熱腫瘍学会による無作為化多施設共同研究。

原題
ESHO 1-85. Hyperthermia as an adjuvant to radiation therapy in the treatment of locally advanced breast carcinoma. A randomized multicenter study by the European Society for Hyperthermic Oncology.
背景:European Society for Hyperthermic Oncologyによって設定されたESHOプロトコル1-85は,局所進行乳癌の治療における放射線療法の補足としての温熱療法の価値を調査することを目的としている。

方法:1987年2月〜1993年11月の間に,155の腫ようを有する151人の患者を無作為に放射線療法単独または放射線療法+温熱療法に割り当てた。

結果:評価可能な142人の患者のうち、5年失敗率は57%であった。温熱療法の追加は、放射線療法単独の68%と比較して失敗率を50%に低下させた。より多くの患者が温熱療法で生存した(36%対放射線療法単独の19%)。

結論:局所進行乳癌患者に対する放射線療法に温熱療法を追加することは、5年間の腫瘍制御を有意に増強し、より多くの患者が癌なしで生存することにつながる。このことは、温熱療法の潜在的な利点を支持している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110313
PMID: 38670266

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