放射線誘発口腔乾燥症は、幹細胞の用量依存的な唾液分泌量の減少と関連している。

原題
Radiation-induced xerostomia is related to stem cell dose-dependent reduction of saliva production.
背景:本研究では、患者が報告した口腔乾燥症と耳下腺の幹細胞に富む領域(D)への放射線量との関連を検討した。

方法:本研究は根治的放射線治療を受けた頭頚部癌患者570名を対象とした。治療前、治療後6か月および12か月に唾液流量および患者が報告した口腔乾燥症を含む種々の測定を行った。

結果:より高いDは唾液産生の減少および口腔乾燥の増加と関連していた。他の領域は唾液と口腔乾燥を別々に、または両方を一緒に影響し、放射線量、唾液産生、および口腔乾燥症状の間の複雑な関係を示した。

結論:唾液腺幹細胞に富む領域への高線量の放射線は唾液産生を減少させ、それによって日中の口腔乾燥を増加させる。したがって、幹細胞温存放射線技術は唾液流量を維持し、口腔乾燥を減少させるのに役立つ。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.04.012
PMID: 38631537
Open Access

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