HER 2陽性の早期乳癌(PHERGain)における(18)F-FDG-PET検査に基づく病理学的完全奏効に適応した方法を用いた脱エスカレーションによる3年無浸潤生存期間:無作為化非盲検第2相試験。

原題
3-year invasive disease-free survival with chemotherapy de-escalation using an (18)F-FDG-PET-based, pathological complete response-adapted strategy in HER2-positive early breast cancer (PHERGain): a randomised, open-label, phase 2 trial.
背景:PHERGain試験は、HER 2陽性の早期乳癌(EBC)患者を対象に、PET検査で特定された病理学的完全奏効(pCR)に合わせた方法を用いて、トラスツズマブとペルツズマブによる化学療法薬を使用しない治療の安全と有効性を検討することを目的とした。

方法:この第2相試験では、HER 2陽性で、ステージI-IIIAの侵襲的で、手術可能な乳癌を有する患者を、2つの治療群のうちの1つに無作為に割り付けた。主要エンドポイントは、2回の治療サイクル後の1群におけるPET反応者のpCRおよび同じ群における3年間の浸潤性無病生存率(iDFS)であった。

結果:この試験では、トラスツズマブおよびペルツズマブ療法を受けた群の3年iDFSが94.8%であり、主要エンドポイントを達成し、他の(化学療法)群でより多くの有害事象が観察されたことが明らかになった。

結論:PETに基づくpCRに適合した戦略は、3年iDFSの成功と関連しており、HER 2陽性EBC患者のサブセットは化学療法を安全に回避できることを示唆している。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)00054-0
PMID: 38582092

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