FLASH放射線療法の基礎となる生体分子機構を解明するための赤外顕微分光法。

原題
Infrared microspectroscopy to elucidate the underlying biomolecular mechanisms of FLASH radiotherapy.
背景:FLASH-放射線療法(FLASH-RT)は超高線量の放射線を含む新しい技術であり、放射線治療癌治療に革命をもたらす可能性がある。しかし、その生物学的基礎は十分に理解されていない。

方法:本研究では、全脳照射を受けた雌マウスにフーリエ変換赤外顕微分光法(FTIRM)を用いた。FLASH-RTの基礎となる生体分子機構を理解するために、RT後に脳サンプルを分析した。

結果:主成分分析は、従来の照射とFLASH照射を区別し、FLASH群と対照群の間には重複があった。群間差は主に、タンパク質骨格の変化、核酸修飾、メチレン基およびメチル基の濃度および脂質鎖長の変化によるものであった。

結論:FLASH-RTは、FLASH効果を理解する上で重要となり得る核酸を超えた生体分子の変化を誘発し、タンパク質のような用量-速度応答性分子を探索する必要性を強調した。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110238
PMID: 38527626
Open Access

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