ステージIIIの結腸癌の高齢患者におけるオキサリプラチンベースの補助化学療法:12件の試験のACCENT/IDEAプール解析。

原題
Oxaliplatin-Based Adjuvant Chemotherapy in Older Patients With Stage III Colon Cancer: An ACCENT/IDEA Pooled Analysis of 12 Trials.
背景:いくつかの研究は,アジュバント化学療法としてフルオロピリミジンにオキサリプラチンを加えてもステージIII結腸癌の高齢患者には利益がないことを示している。

方法:本研究では,ACCENTおよびIDEAデータベース情報を用いて,ステージIII結腸癌の化学療法を受けている患者の予後および治療遵守に及ぼす年齢の影響を分析した。

結果:17,909人の患者のうち、24%が70歳以上であった。この高齢群では、早期治療中止、下痢、好中球減少の割合が高かったが、治療効果は同程度であった。しかし、無病生存期間、全生存期間、再発後の生存期間はこの高齢群で短かった。

結論:ステージIII結腸癌を有する70歳以上の適格患者において、オキサリプラチンベースの化学療法は忍容性が良好であり、若年患者と同程度の有効性を示した。再発までの時間は適切な有効性マーカーとなり得る。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01326
PMID: 38547438

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