PACE:ホルモン受容体陽性/ヒト上皮増殖因子受容体陰性の転移性乳癌に対するサイクリン依存性キナーゼ4/6阻害薬およびアロマターゼ阻害薬による増悪後のフルベストラント、パルボシクリブ、およびアベルマブの無作為化第II相試験。

原題
PACE: A Randomized Phase II Study of Fulvestrant, Palbociclib, and Avelumab After Progression on Cyclin-Dependent Kinase 4/6 Inhibitor and Aromatase Inhibitor for Hormone Receptor-Positive/Human Epidermal Growth Factor Receptor-Negative Metastatic Breast Cancer.
背景:CDK 4/6阻害薬は、ホルモン受容体陽性/ヒト上皮増殖因子受容体2陰性の転移性乳癌の治療に不可欠である。しかし、最初の腫瘍進行を超えて、チェックポイント阻害薬療法を追加した場合の有効性は依然として不明である。
方法:PACE試験では、フルベストラント(F)、フルベストラント+palbociclib(F+P)、またはフルベストラント、palbociclib、およびアベルマブ(F+P+A)を投与された患者の無増悪生存期間(PFS)を比較した。患者の癌は、CDK4/6iおよびアロマターゼ阻害薬療法で早期に進行していた。
結果:F+Pによる治療はF単独よりもPFSを改善しなかったが、F+P+Aによる治療はより長いPFSを示した。この効果は、特定のベースラインのゲノム変化を有する患者でより大きかった。
結論:治療レジメンへのアベルマブの追加はPFSを増加させたことから、この患者集団に有益である可能性が示唆され、さらなる研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01940
PMID: 38513188

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