原題
Cancer Treatment Disparities in People With HIV in the United States, 2001-2019.
背景:HIV感染者(PWH)は、治療の格差が一因となって、がんの転帰が悪化することが多い。本研究では、これらの格差を経時的に評価した。
方法:HIV/AIDS Cancer Match Studyのデータを種々の癌について分析した。局所ステージの癌患者における何らかのまたは標準的な癌治療の受領に焦点を当てた。
結果:2001年から2019年にかけて、PWHは肛門癌を除く様々な癌の治療を見逃す可能性が高かった。結腸癌、前立腺癌、乳癌では経時的に格差が縮小したが、DLBCL、子宮頸癌、肺癌では格差が持続した。PWHの高齢者、黒人、薬物使用者は治療を受ける可能性が低かった。
結論:米国では、PWHにおける癌治療の格差が依然として存在しており、これらの格差に対処することが優先事項である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02366
PMID: 38513161
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