転移切除後に疾患の証拠がない転移性腎細胞癌患者を対象としたパゾパニブ対プラセボの無作為化二重盲検第III相試験:ECOG-ACRIN E2810。

原題
Randomized, Double-Blind Phase III Study of Pazopanib Versus Placebo in Patients With Metastatic Renal Cell Carcinoma Who Have No Evidence of Disease After Metastasectomy: ECOG-ACRIN E2810.
背景:腎細胞癌(mRCC)の転移切除後に病気の証拠がない(NED)患者はしばしば再発に直面する。本研究では、キナーゼ阻害薬パゾパニブがこれらの患者の無病生存率(DFS)を改善できるかどうかを検証した。

方法:転移切除後のNED患者にパゾパニブまたはプラセボを52週間投与する二重盲検プラセボ対照研究を実施した。

結果:2012年から2017年まで実施された試験は、主要評価項目を達成しなかった。最新の解析では、パゾパニブ群ではプラセボ群と比較してDFSがわずかに増加し、全生存期間が減少したことが示された。

結論:NED mRCC患者において、パゾパニブはプラセボと比較してDFSを改善せず、全生存率の低下が懸念された。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01544
PMID: 38531002

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