III期大腸癌におけるImmunoscoreの予後および予測値:SCOTおよびIDEA-HORG研究からの症例のプール解析。

原題
Prognostic and Predictive Value of Immunoscore in Stage III Colorectal Cancer: Pooled Analysis of Cases From the SCOT and IDEA-HORG Studies.
背景:本研究は,FOLFOXとCAPOX化学療法を用いたステージIII結腸直腸癌(CRC)の治療におけるImmunoscore(IS)の予後と予測値を評価することを目的としている。

方法:事前に定義されたカットオフ値を用いて、腫瘍サンプル3,061個中2,643個をISについて検査した。その後、患者を2群(IS-高およびIS-低)に分類し、無病生存率(DFS)および多変量調整ハザード比などの因子を解析した。

結果:IS-Low腫瘍は高リスクの若年患者に多くみられた。これらの患者は、他の因子に関係なく、すべての治療およびコホートでDFSが有意に短かった。すべての臨床変数を組み込んだモデルにISを追加すると、DFS予測が有意に改善された。

結論:ISはFOLFOXとCAPOX化学療法によるCRC治療のための信頼できる予後ツールである。その有効性は年齢とMMRの状態によって異なり、さらなる検証の必要性を強調している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01648
PMID: 38484206

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