心臓へのベースラインシフト補正:早期NSCLC患者における生存への影響の外部検証。

原題
Baseline shift corrections towards the heart: External validation of the impact on survival in early-stage NSCLC patients.
背景:本研究は、NSCLC患者に対するSBRTにおける心臓への腫瘍ベースラインのシフトと全生存期間(OS)を関連付けたジョンソン-ハートらの知見を検証することを目的とした。

方法:SBRTを受けた416人の早期NSCLC患者からのデータについて分析を行った。ピアソンの相関および多変量コックスモデルを用いて、心臓への腫瘍シフトと患者の生存との関係を確認した。

結果:腫瘍の心臓への/心臓からのシフトとOSとの間の関連は有意ではないことがわかった。しかし、腫瘍と心臓のベースラインシフトとの間には中等度の相関が認められ、驚くべきことに、心臓への放射線量が高いほど患者の生存率が良好であることが示された。

結論:結果は、腫瘍の心臓へのシフトとOSの悪化との間に関連性がないこと、腫瘍と心臓のベースラインシフトとの間に中等度の相関があること、およびPTV-心臓距離と心臓へのシフトとの間に有意な相関があることを明らかにした。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110214
PMID: 38458257

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