仙骨転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT):推奨される標的体積描出からの逸脱は局所再発のリスクを増大させる。

原題
Stereotactic Body Radiotherapy (SBRT) for Sacral Metastases: Deviation from Recommended Target Volume Delineation Increases the Risk of Local Failure.
背景:脊椎の定位放射線治療(SBRT)は標準治療であるが、特に仙骨転移の転帰は過小報告されている。また、既存の仙骨SBRT輪郭形成ガイドラインを検証する必要もある。

方法:2010〜2021年に仙骨SBRTを受けた患者について後ろ向きレビューを行った。エンドポイントには、画像ベースの局所再発と、脊椎圧迫骨折や神経毒性などの二次エンドポイントが含まれていた。

結果:112人の患者で治療された215の仙骨セグメントのうち、セグメントの16%がコンセンサスガイドラインを遵守していなかった。1年目の局所失敗率は、ガイドラインに準拠した輪郭で15.1%であったのに対し、準拠していない輪郭では31.4%であった。

結論:仙骨SBRTは高い有効性と許容可能な毒性を示す。局所障害のリスクを低減するために、輪郭ガイドラインの遵守が推奨される。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.01.213
PMID: 38395085
Open Access

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