原題
Final Results From the Randomized Phase III ASCENT Clinical Trial in Metastatic Triple-Negative Breast Cancer and Association of Outcomes by Human Epidermal Growth Factor Receptor 2 and Trophoblast Cell Surface Antigen 2 Expression.
背景:新規抗トロホブラスト表面抗原2(Trop-2)抗体-薬物結合体であるSacituzumab govitecan(SG)は転移性トリプルネガティブ乳癌(mTNBC)患者において化学療法より優れた効果を示した。
方法:第III相ASCENT研究はSGまたは標準化学療法(SG n=267, TPC n=262)のいずれかを受ける患者の無作為割付を含んだ。
結果:SGは、標準化学療法と比較して、無増悪生存期間中央値(4.8ヵ月対1.7ヵ月)および全生存期間中央値(11.8ヵ月対6.9ヵ月)を改善した。有害事象のためにSGを中止した患者は5%未満であり、治療に関連した死亡は発生しなかった。
結論:このデータは、mTNBC患者の治療において、SGが標準化学療法よりも優れた有効性を有することを確認しており、二次治療以降での使用を支持している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01409
PMID: 38422473
コメント