カペシタビン関連手足症候群の予防のための局所ジクロフェナク:二重盲検無作為化対照試験。

原題
Topical Diclofenac for Prevention of Capecitabine-Associated Hand-Foot Syndrome: A Double-Blind Randomized Controlled Trial.
背景:手足症候群(HFS)は癌治療薬カペシタビンの一般的な副作用であり、用量を制限する可能性がある。COX-2を局所的に阻害するジクロフェナクの局所投与は、全身的な副作用をほとんど伴わずにHFSを予防する可能性がある。

方法:単一施設の第III相試験では、264人の乳癌またはGI癌患者を、局所ジクロフェナクまたはプラセボゲルのいずれかを12週間またはHFS発症まで適用するように無作為に割り付けた。主なアウトカム指標は、中等度のHFSの発生率であった。

結果:ジクロフェナク群は、プラセボ群(15.0%)と比較して、中等度/重度のHFSの発生率が低かった(3.8%)。HFSによるカペシタビンの減量を経験したジクロフェナク群(3.8%)は、プラセボ群(13.5%)よりも少なかった。

結論:局所ジクロフェナクは、カペシタビンレシピエントのHFS頻度を効果的に減少させた。この試験は、これらの患者のHFSを予防するための使用を支持している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01730
PMID: 38412399

コメント

タイトルとURLをコピーしました