上部尿路上皮がんに対する腎尿管摘出術後の補助化学療法による無病生存率の改善:POUT試験の最終結果。

原題
Improved Disease-Free Survival With Adjuvant Chemotherapy After Nephroureterectomy for Upper Tract Urothelial Cancer: Final Results of the POUT Trial.
腎尿管全摘出後の上部尿路上皮癌(UTUC)患者に対する化学療法の効果をサーベイランスと比較検討した。

方法:無作為化非盲検試験において、261人の患者を2つのグループに分けた;プラチナベースの化学療法を受けた患者と監視下に置かれた他の患者。無病生存期間(DFS)および全生存期間(OS)が研究された主なパラメータであった。

結果:この研究では、化学療法群の方が無病生存率および全生存率が高く、異なる化学療法レジメンおよび病期にわたって明確な有益性が認められた。患者の生活の質および毒性レベルに有意差は認められなかった。

以上より,UTUCに対する術後化学療法は長期的に有用であり,腎尿管全摘出後の施行が可能であると考えられた。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01659
PMID: 38350047

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