頭頸部領域における高用量ロコ扁平上皮癌不全の予後マーカーとしての腫瘍容積および癌幹細胞発現-DAHANCA 19研究。

原題
Tumor volume and cancer stem cell expression as prognostic markers for high-dose loco-regional failure in head and neck squamous cell carcinoma – a DAHANCA 19 study.
背景:本研究は,化学-放射線療法(C-RT)で治療した頭頚部扁平上皮癌(HNSCC)における癌幹細胞(CSC)マーカー,低酸素症,及び腫よう容積の予後値を決定することを目的とした。

方法:DAHANCA 19研究におけるHNSCC患者由来の腫瘍組織を、腫瘍容積、低酸素分類、およびCSCマーカー(CD44、SLC3A2、MET)について分析した。治療後の高用量失敗(HDF)のリスクを評価した。

結果:HDFリスクが高いことは、腫瘍容積が大きいこと、SLC3A2が高いこと、CD44が高いこと、およびP16-腫瘍と関連していた。P16-腫瘍はP16+腫瘍よりもCSCマーカーの発現が高かった。HDFリスクが最も高かったのは、P16-腫瘍では腫瘍容積が大きいこと、P16+腫瘍ではSLC3A2が高いことであった。

結論:腫瘍容積、p16、およびCSCマーカーは、(C-)RTを受けているHNSCC患者におけるHDFの潜在的なバイオマーカーとなる可能性がある。p16+腫瘍におけるCSC発現の低下は、腫瘍制御を改善する可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110149
PMID: 38341096

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