初期の乳癌試験におけるアントラサイクリン系薬剤の長期追跡(USOR 06-090、NSABP B-46-I/USOR 07132、およびNSABP B-49[NRG Oncology])。

原題
Long-Term Follow-Up of the Anthracyclines in Early Breast Cancer Trials (USOR 06-090, NSABP B-46-I/USOR 07132, and NSABP B-49 [NRG Oncology]).
背景:2017年のABC試験では、高リスクの早期乳癌に対する非アントラサイクリン療法は、アントラサイクリンベースのレジメンよりも劣っていることが明らかになった。

方法:試験は計画された無益性解析を過ぎても継続され、本研究では中央値6.9年の追跡後の結果を解析した。

結果:長期解析では、非アントラサイクリン系レジメンが非劣性であるとは宣言されなかった。二次エンドポイントは、特にホルモン受容体陰性コホートに対して、アントラサイクリン系レジメンを支持した。アントラサイクリン系レジメンによる癌再発の減少は、晩期白血病および関連のない死亡によって相殺された。

結論:この知見は、高リスクの早期乳癌の治療におけるアントラサイクリンの有効性を確認するものである。非アントラサイクリン療法は、長期追跡で全生存率に差がないことが明らかになったにもかかわらず、当初の基準に基づくと依然として劣っていた。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01428
PMID: 38335467

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