原題
Cemiplimab for Kidney Transplant Recipients With Advanced Cutaneous Squamous Cell Carcinoma.
背景:腎移植レシピエント(KTR)は、臓器拒絶反応のリスクのために癌免疫治療試験から除外されることが多い。この研究では、このグループの進行皮膚扁平上皮癌(CSCC)の治療における免疫治療薬セミプリマブの使用を調査する。
方法:第I相試験では、12人のKTRに免疫抑制レジメンを調整した後、セミプリマブを投与した。主な指標には、腎拒絶反応率および治療反応が含まれた。
結果:拒絶反応は認められなかった。患者の半数(46%)が陽性反応を示し、2人は1年以上反応を維持した。しかし、患者の42%に重篤な副作用が認められ、そのうち1人は血管性浮腫およびアナフィラキシーによる死亡であった。
結論:mTOR阻害剤とコルチコステロイドの併用は、腎臓拒絶反応を引き起こすことなくKTRに対する免疫療法の有望な手段であると思われる。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01498
PMID: 38252908
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