上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬による疾患進行後の上皮成長因子受容体変異転移性非小細胞肺がんにおけるニボルマブと化学療法の併用:CheckMate 722の最終結果。

原題
Nivolumab Plus Chemotherapy in Epidermal Growth Factor Receptor-Mutated Metastatic Non-Small-Cell Lung Cancer After Disease Progression on Epidermal Growth Factor Receptor Tyrosine Kinase Inhibitors: Final Results of CheckMate 722.
背景:CheckMate 722試験では、以前にEGFR TKIで治療されたEGFR変異転移性NSCLC患者の治療において、ニボルマブと化学療法の併用と化学療法単独の有効性を評価した。

方法:294人の患者を、EGFR TKI療法で疾患が進行した後、ニボルマブと化学療法の併用または化学療法単独のいずれかを受けるように割り当てた。一次エンドポイントは無増悪生存期間(PFS)であり、二次エンドポイントは全生存期間(OS)、奏効率、奏効期間(DOR)であった。

結果:PFSは、化学療法単独と比較して併用療法で有意に改善されなかった。しかし、感作性突然変異を有する腫瘍を有する患者では併用療法が有利な傾向があった。全生存期間および奏効期間は、併用療法でわずかに高かった。

結論:ニボルマブと化学療法の併用は、以前にEGFR TKIで治療されたEGFR変異転移性NSCLC患者のPFSを有意に改善せず、新たな安全性シグナルを生じなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01017
PMID: 38252907

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