原題
The radiopharmaceutical radium-223 has immunomodulatory effects in patients and facilitates anti-programmed death receptor-1 therapy in murine models of bone metastatic prostate cancer.
背景:ラジウム-223は転移性前立腺癌の生存期間を延長するが、全身免疫への影響は不明であり、応答性バイオマーカーが必要である。本研究では、ラジウム-223治療中の免疫調節マーカーと、免疫チェックポイント阻害薬に対する反応への影響について検討する。
方法:Radium-223を用いた22人の骨転移前立腺癌患者のバイオマーカー研究を実施し、免疫細胞サブセットおよびサイトカインを測定し、これらを生存と相関させた。さらに、Radium-223と免疫チェックポイント阻害薬との併用の有効性をマウスモデルで試験した。
結果:ベースライン時の高いIL-6レベルは低い生存率と相関していた。ラジウム-223治療は、いくつかの免疫細胞の軽度の減少と骨髄由来抑制細胞のシフトをもたらした。マウスでは、ラジウム-223はCD8 T細胞の浸潤と増殖を増加させ、抗PD 1抗体とともに生存期間を延長させた。
結論:炎症性サイトカインIL-6および血管新生バイオマーカーPlGFのベースラインレベルは、標準的なラジウム-223治療後の有効なバイオマーカーである可能性がある。この研究はさらに、ラジウム-223と抗PD 1免疫チェックポイント阻害薬を併用すると、転移性前立腺癌の生存転帰が改善される可能性があることを示唆している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110091
PMID: 38224917
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