原題
Low-dose versus standard-dose olanzapine with triple antiemetic therapy for prevention of highly emetogenic chemotherapy-induced nausea and vomiting in patients with solid tumours: a single-centre, open-label, non-inferiority, randomised, controlled, phase 3 trial.
背景:固形腫ように対して高度催吐性化学療法を受けている患者に対する制吐療法として、低用量対標準用量のオランザピンの有効性を検討した。
方法:低用量(2.5 mg)と標準用量(10.0 mg)のオランザピンの効果を比較する第3相非劣性試験がインドで275人の患者を対象に実施された。主要エンドポイントは完全な嘔吐コントロールであった。
結果:制吐薬のコントロールに有意な群間差は認められなかったが、低用量オランザピンを服用した患者では、一般的な副作用である日中の傾眠を経験した患者が有意に少なかった。
結論:オランザピン2.5 mgは、制吐効果に関して標準用量10.0 mgに非劣性であるように思われるが、日中の傾眠が少なく、新しい標準治療としての潜在的な利点を示唆している。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00628-9
PMID: 38224701
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