原題
Improved Cardiomyopathy Risk Prediction Using Global Longitudinal Strain and N-Terminal-Pro-B-Type Natriuretic Peptide in Survivors of Childhood Cancer Exposed to Cardiotoxic Therapy.
背景:この研究は、ベースラインの全体的な縦ひずみ(GLS)とN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)を利用して、正常な左心室駆出率(LVEF)を持ち、治療関連心筋症を発症するリスクが高い小児がん生存者を検出することを目的としている。
方法:St. Jude Lifetime Cohortの参加者をGLSおよびNT-proBNPについて検査し、多変量Cox回帰モデルを用いて将来の心筋症リスクを推定した。
結果:生存者のうち、162人がベースライン評価から数年後に心筋症を発症した。GLSおよびNT-proBNPが異常であった生存者、特にアントラサイクリン系薬剤を大量に投与された生存者は、心筋症リスクが4倍高いことが確認された。
結論:GLSおよびNT-proBNPの利用は、将来の心筋症のリスクが高い生存者の同定を強化する可能性がある。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01796
PMID: 38207238
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