原題
Carbon ion and photon radiotherapy show enhanced anti-tumoral therapeutic efficacy with neoantigen RNA-LPX vaccines in preclinical colon carcinoma models.
背景:個別化されたリポソーム製剤化mRNAワクチン(RNA-LPX)は、腫瘍増殖の阻害におけるX線放射線療法(XRT)の効果を増強することが示されている。本研究では、RNA-LPXと炭素イオン線治療(CIRT)の併用が抗腫瘍反応を増強するかどうかを検討した。
方法:RNA-LPXワクチンを補充したCIRTまたはXRTを用いて治療した被験者を用いて、マウス結腸腺がんモデルにおける腫瘍増殖阻害および生存を研究した。腫瘍免疫浸潤および抗原特異的T細胞応答を、フローサイトメトリーおよびIFNγELISpotによって特徴付けた。
結果:RNA-LPXワクチンは、放射線療法を介した腫瘍増殖抑制を有意に増強した。それらはまた、neoAg特異的T細胞の浸潤および細胞毒性を増強し、阻害マーカーであるPD-1およびTim-3の発現を低下させることも認められた。
結論:CIRTとRNA-LPX治療を組み合わせることは、炭素イオンがX線よりも低い放射線量を与えるにもかかわらず、放射線耐性腫瘍を治療するための戦略として有望である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.12.042
PMID: 38163521
Open Access
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