原題
Fluorouracil, Leucovorin, and Irinotecan Plus Cetuximab Versus Cetuximab as Maintenance Therapy in First-Line Therapy for RAS and BRAF Wild-Type Metastatic Colorectal Cancer: Phase III ERMES Study.
背景:転移性結腸直腸癌(mCRC)がコントロールされた後、その第一選択治療をどの程度強力にすべきかはしばしば議論される。デエスカレーション戦略としての抗EGFR単剤療法の使用は、細胞毒性を低下させながら有効性を維持する可能性がある。
方法:第III相試験では、未治療のmCRC患者606人を、フルオロウラシル、ロイコボリン、およびイリノテカン/セツキシマブ(FOLFIRI/Cet)による継続治療を受ける群、または8サイクルのFOLFIRI/Cetに続いてCet単独を受ける群のいずれかに割り付けた。
結果:2つのコホート間で無増悪生存期間(PFS)に有意差はなかったが、8サイクル後にCet単独を受けた患者ではグレード3~4の有害事象が少なかった。
結論:有害事象が少なかったにもかかわらず、Cet単独による維持は有意な利益を示さなかった。すべての患者に推奨されるわけではないが、選択された症例では選択肢となりうる。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01021
PMID: 38181312
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