ctDNAの定量化は、高悪性度骨肉腫患者の転帰の推定を改善する:OS2006試験のトランスレーショナルスタディ。

原題
ctDNA quantification improves estimation of outcomes in patients with high grade osteosarcoma: a translational study from the OS2006 trial.
背景:現在、骨肉腫の層別化は臨床パラメータと組織学的反応に依存している。本研究では、循環腫瘍DNA(ctDNA)定量化に基づく新しい層別化を提案する。

方法:研究者らは、主要な段階でOS2006プロトコールを受けている患者から血しょうを採取し、全ゲノム配列決定を用いてコピー数変化を検出した。個々のリスクを推定するために、ctDNA定量と臨床パラメータを組み込んだ予測ツールを開発した。

結果:CtDNA定量は、転移状態のような他のパラメータとは独立して、有意な予後予測因子であることがわかった。予測ツールであるPRONOSは良好に機能することがわかったが、病気の進行を追跡するにはさらなる改善が必要である。

結論:ctDNA定量化を患者リスク推定に組み込むことは、PRONOSによって提供される予後予測を改善する。その価値をさらに確認するために、Sarcoma 13試験による外部検証が計画されている。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.12.006
PMID: 38142939

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