原題
Effect of baseline oestradiol serum concentration on the efficacy of anastrozole for preventing breast cancer in postmenopausal women at high risk: a case-control study of the IBIS-II prevention trial.
背景:エストラジオールおよびテストステロン濃度が高い閉経後女性は乳癌リスクが高いが、これらのホルモンが乳癌の予防または治療に対する内分泌療法の有効性にどのように影響するかは不明である。
方法:本研究では、乳癌リスクの高い閉経後女性にアナストロゾールまたはプラセボを投与したIBIS-II予防試験のデータを用いた。一次解析は、エストラジオールと性ホルモン結合グロブリンの比率が乳癌発症に及ぼす影響であり、追加解析はテストステロンの影響であった。
結果:乳癌リスクの増加は、プラセボ群ではエストラジオール値の上昇と関連していたが、アナストロゾール群では関連していなかった。テストステロンでは弱い効果が見られた。
結論:定期的な血清ホルモンレベルの検査は、リスク管理に役立ち、アロマターゼ阻害薬から最も利益を得る女性を特定するのに役立つ可能性がある。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00578-8
PMID: 38070530
Open Access
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