未治療の局所進行または転移性尿路上皮がんにおけるアテゾリズマブ+化学療法とプラセボ+化学療法の比較(IMvigor130):無作為化対照第3相試験の最終全生存期間解析結果。

原題
Atezolizumab plus chemotherapy versus placebo plus chemotherapy in untreated locally advanced or metastatic urothelial carcinoma (IMvigor130): final overall survival analysis results from a randomised, controlled, phase 3 study.
背景:この研究では、局所進行または転移性尿路上皮癌に対するプラチナベースの化学療法と組み合わせたアテゾリズマブの効果を調査した。以前の実験では、無増悪生存期間のわずかな利点が示されたが、全生存期間の利点は示されなかった。

方法:世界的な第3相試験では、35カ国の221の病院で患者を無作為に登録した。患者は、アテゾリズマブと化学療法、アテゾリズマブ単独、またはプラセボと化学療法を受けた。

結果:本研究では、併用療法により全生存期間中央値が対照群の13.4ヵ月に対して16.1ヵ月に延長したことが明らかになった。しかし、治療関連死および有害作用は両群で記録された。

結論:いくつかの無増悪生存期間の利益にもかかわらず、アテゾリズマブとプラチナベースの化学療法は全生存期間を有意に改善しなかったことから、潜在的な受益者グループを決定するためにさらなる研究が必要であることが示唆される。新たな安全性の問題は発生しなかった。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00540-5
PMID: 38101433

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