オリゴ進行性乳癌または非小細胞肺癌患者における定位放射線治療を併用するまたは併用しない標準治療の全身療法(Consolidative Use of Radiotherapy to Block[CURB]oligoprogression):非盲検、無作為化、対照、第2相試験。

原題
Standard-of-care systemic therapy with or without stereotactic body radiotherapy in patients with oligoprogressive breast cancer or non-small-cell lung cancer (Consolidative Use of Radiotherapy to Block [CURB] oligoprogression): an open-label, randomised, controlled, phase 2 study.
背景:本研究では、オリゴ進行性転移性癌部位を標的とした体幹部定位放射線治療(SBRT)が治療成績を改善するかどうかを検討した。

方法:全身療法を受けたオリゴ進行性転移性乳癌または非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、第2相非盲検無作為化試験を実施した。主要エンドポイントは無増悪生存期間であった。

結果:106人の患者が標準治療またはSBRTと標準治療にランダムに割り付けられた。無増悪生存期間はSBRT群、特にNSCLC患者で顕著に長かったが、乳がん患者では有意差は認められなかった。

結論:標準治療と併用したSBRTは、転移性NSCLC患者の無増悪生存期間を有意に改善したが、このベネフィットはオリゴ進行性乳癌患者では認められなかった。さらなる研究が必要である。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(23)01857-3
PMID: 38104577

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