AIEOP-BFM ALL 2009プロトコルにおける地固め療法段階でのPEG-L-アスパラギナーゼの4回の追加投与は、高リスクALLの転帰を改善せず、毒性を増加させない:ランダム化研究の結果。

原題
Four Additional Doses of PEG-L-Asparaginase During the Consolidation Phase in the AIEOP-BFM ALL 2009 Protocol Do Not Improve Outcome and Increase Toxicity in High-Risk ALL: Results of a Randomized Study.
背景:本研究では、高リスクの急性リンパ芽球性白血病(ALL)の地固め期にペグ化L-アスパラギナーゼ(PEG-ASNASE)に集中的に曝露することで、微小残存病変を減少させ、患者の転帰を改善できるかどうかを検討する。

方法:2010年6月から2017年2月の間に受診した1,097人の高リスクALL患者のうち、809人をPEG-ASNASEの週4回投与を受ける群と受けない群に無作為に割り付けた。

結果:実験群と対照群との間で微小残存病変、生存率または再発率に有意差は認められなかったが、副作用はPEG-ASNASE投与群で高かった。

結論:追加のPEG-ASNASEは再発の発生率を低下させず、有害反応の割合の増加と関連しており、従来の化学療法によるさらなる改善を困難にした。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01388
PMID: 38096462

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