原題
Daratumumab, Bortezomib, Lenalidomide, and Dexamethasone for Multiple Myeloma.
背景:本研究では、新たに多発性骨髄腫と診断された移植適格患者に対するボルテゾミブ、レナリドミド、およびデキサメタゾン(VRd)と併用したダラツムマブ皮下投与の効果を評価する。
方法:第3相試験では、709人の患者を、VRdとレナリドミドを併用したダラツムマブ(D-VRd群)またはVRdとレナリドミド単独(VRd群)のいずれかに無作為に割り付けた。一次エンドポイントは無増悪生存期間であった。
結果:約47.5ヵ月の追跡後、D-VRd群はVRd群よりも疾患進行または死亡リスクが低く、無増悪生存期間、完全奏効、およびMRD陰性状態の患者の割合が高かったが、有害事象発生率は両群とも高かった。
結論:VRdおよびレナリドミド療法にダラツムマブの皮下投与を含めると、新たに診断された多発性骨髄腫患者の無増悪生存期間が有意に改善される。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2312054
PMID: 38084760
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