I型インターフェロンによる結核感受性の初期の細胞機構。

原題
Early cellular mechanisms of type I interferon-driven susceptibility to tuberculosis.
背景:結核菌(Mtb)は年間160万人の死亡をもたらし、これの根底にある細胞機構は不明のままである。

方法:Mtb感染中のI型インターフェロン(IFN)の主要な産生者を調べるために、マウスと非ヒト霊長類で研究を行った。

結果:間質マクロファージ(IM)と形質細胞様樹状細胞(pDC)がIFNの主要な産生者として出現した。IFNは主にIMに作用してMtb制御を阻害することが示唆された。

結論:この研究は、pDC由来のIFNがIMを促進して細菌の複製を可能にし、さらなる好中球の動員と活動性結核症の進行をもたらすと結論付けている。さらに、pDCの枯渇はMtb負荷を減少させ、結核の病因における役割を示唆している。
Journal: Cell (CiteScore 2022: 102)
DOI: 10.1016/j.cell.2023.11.002
PMID: 38029747
Open Access

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