進行非小細胞肺がんに対する一次治療としてのペムブロリズマブ+化学療法と併用したカナキヌマブとプラセボの比較:CANOPY-1試験の結果。

原題
Canakinumab Versus Placebo in Combination With First-Line Pembrolizumab Plus Chemotherapy for Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer: Results From the CANOPY-1 Trial.
背景:チェックポイント阻害薬の追加は非小細胞肺癌(NSCLC)患者の予後を改善したが、さらなる治療選択肢が必要である。抗インターロイキン(IL)-1β抗体であるカナキヌマブは、PD-L1阻害薬および化学療法(CT)の有効性を改善する可能性がある。

方法:CANOPY-1第III相試験では、進行/転移性NSCLCの一次治療に対して、カナキヌマブとプラセボをペムブロリズマブおよびプラチナベースのCTと併用した場合の効果を比較した。本試験では、全生存率および無増悪生存率に焦点を当てた。

結果:合計643人の患者がカナキヌマブまたはプラセボに割り付けられた。生存率または進行率に有意差はなかった。カナキヌマブは症状の悪化に意味のある遅延を引き起こし、予期せぬ安全性の懸念はなかった。

結論:カナキヌマブは、他の一次治療と併用した場合、NSCLC患者の全生存期間または無増悪生存期間を延長させなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00980
PMID: 38039427

コメント

タイトルとURLをコピーしました