原題
Stereotactic body radiotherapy with or without selective dismutase mimetic in pancreatic adenocarcinoma: an adaptive, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 1b/2 trial.
本研究の目的は、限局性膵管腺がんの治療において、選択的ジスムターゼ模倣薬であるavasopasemマンガンと体幹部定位放射線治療(SBRT)の併用の有効性と有害性を評価することである。
方法:第1b/2相試験では、切除可能境界例または局所進行膵癌患者を対象とし、SBRT前にavasopasemまたはプラセボを毎日投与する群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、avasopasemまたはプラセボによる最適なSBRT用量を特定することであった。
結果:avasopasemグループは有効性と有害性の目標を達成し、50または55 GyのSBRT線量でより良い反応を示唆した。有害事象は両群で報告されたが、治療関連の死亡はなかった。
結論:50 Gyまたは55 Gyの線量を用いたSBRTは、限局性膵管腺がんの治療に考慮することができ、avasopasemは転帰を改善する可能性がある。より大規模な試験(GRECO-2)でさらなる検証が求められている。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00478-3
PMID: 38039992
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