放射線誘発性脳壊死を有するNPC生存者における認知機能障害の進行:プロスペクティブコホート。

原題
Progression of cognitive dysfunction in NPC survivors with radiation-induced brain necrosis: a prospective cohort.
背景:放射線療法後の放射線誘発脳壊死(RIBN)を有する上咽頭癌(NPC)生存者における認知機能低下に関するエビデンスは限られている。本研究は、認知機能低下の臨床的進行率を推定することを目的とした。

方法:RIBNを有するNPC患者のコホートを、Montreal Cognitive Assessmentを用いて3年間にわたって研究した。認知機能低下は、線形混合効果モデルを用いて毎年評価した。

結果:134人の患者のうち、14.2%が軽度の認知機能障害を発症し、1.49%が2.35年間に中等度の機能障害を発症した。全体的な認知スコアは、特に放射線療法後にRIBNが急速に発症した患者では毎年低下した。

結論:RIBNを有するNPC患者における認知機能低下を示す本研究の結果は、認知機能低下の管理を目的とした将来の臨床試験のデザインにとって重要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.110033
PMID: 38030079

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