局所進行手術不能乳癌における術前補助同時化学放射線療法(NACCRT)が手術可能性と生存率に及ぼす影響。

原題
Impact of Neoadjuvant Concurrent Chemoradiation (NACCRT) on Operability and Survival in Locally Advanced Inoperable Breast Cancer.
背景:この論文では、手術不能な局所進行乳癌(LABC)の治療における術前補助同時化学放射線療法(NACCRT)について検討する。
方法:2017年から2021年の間に、202人のステージIIIのLABC患者が薬物(アドリアマイシン、シクロホスファミド、パクリタキセル)と放射線療法の組み合わせで治療され、それらの反応、操作性、および生存率について分析された。
結果:NACCRT手術後、88.1%が根治的乳房切除術を受け、8.5%が手術不能のままであった。完全奏効率は36.5%であり、HER 2陽性患者の60.7%が良好に反応した。グレード3の皮膚反応は患者の19.3%に発生し、10.6%が術後創の問題を経験した。42ヶ月後、全生存率は71.5%であった。
結論:NACCRTの使用は、手術不可能なLABC患者、特にHER 2陽性症例の手術可能性と生存率を改善した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.11.042
PMID: 38036271

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