マントル細胞リンパ腫におけるリツキシマブ維持の有効性に対する微小残存病変の予測値:欧州マントル細胞リンパ腫高齢者試験の結果。

原題
Predictive Value of Minimal Residual Disease for Efficacy of Rituximab Maintenance in Mantle Cell Lymphoma: Results From the European Mantle Cell Lymphoma Elderly Trial.
背景:微小残存病変(MRD)は、マントル細胞リンパ腫(MCL)の高齢患者に個別化治療を処方するための潜在的に有用なツールであり、しばしば免疫化学療法で治療され、rituximab(R)で維持される。

方法:本研究では、60歳以上の未治療MCL患者におけるR維持の有効性に対するMRD状態の影響を検討し、モニタリングにリアルタイム定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)を用いた。

結果:R-維持は、MRD陰性患者、特にR-CHOPで治療された患者に対して、無増悪生存期間および全生存期間の誘導に有効であることが確認された。MRD陽性患者では効果が低く、MRD陽性は臨床的進行までの中央値時間が短いことを示した。

結論:この研究は、MRD陰性患者におけるR-維持の有意な有効性を確認し、治療の段階的縮小を阻止し、MRD陽性患者の予後を改善するためのより効果的な戦略を研究することを示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00899
PMID: 37992261

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