原題
Clinical and Biomarker Findings of Neoadjuvant Pembrolizumab and Carboplatin Plus Docetaxel in Triple-Negative Breast Cancer: NeoPACT Phase 2 Clinical Trial.
背景:ペムブロリズマブとアントラサイクリンベースの化学療法は、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)の治療に有効であることが示されている。ペムブロリズマブを用いたアントラサイクリンを含まない免疫化学療法の有効性は、まだ調査されていない。
方法:TNBC患者(ステージI〜III)を含む第2相試験を実施し、カルボプラチン、ドセタキセル、及びペムブロリズマブを21日毎に6サイクル投与した。
結果:115人の女性患者のうち、58%が病理学的完全奏効(pCR)を示し、69%は低い残存癌リスクを示した。重度の免疫介在性有害事象が認められたのは3.5%のみであった。DDIR、TIM、PD-L1、およびsTILを含む免疫バイオマーカーはすべて、pCRと有意な相関を示した。推定3年EFSは86%であった。
結論:カルボプラチン、ドセタキセル、およびペムブロリズマブレジメンは、副作用の少ないTNBC治療において有望な結果を示し、アントラサイクリンベースのレジメンに代わる実行可能な選択肢を提供する。pCRと免疫バイオマーカーとの相関は、さらなる研究が必要である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.5033
PMID: 37991778
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