原題
Phase II trial of Concurrent Nivolumab and Radiation therapy in Elderly or Chemotherapy ineligible Muscle Invasive Bladder Cancer.
背景:膀胱がんは高齢者に偏って発生している。筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)患者は、他の健康上の懸念のために化学療法を受けることができないことが多い。本研究では、化学療法に不適格な患者に対するニボルマブと放射線療法の併用の有効性と安全性を分析した。
方法:標準治療に不適格なMIBC患者は、膀胱がんケア標準に従って実施された放射線治療の3日以内にニボルマブを投与された。12ヶ月目の無増悪生存期間が本研究の主要評価項目であった。
結果:登録された20人の患者のうち、9人の患者(48%)が12か月で無増悪であった。無増悪生存期間中央値は11.4ヵ月、全生存期間中央値は15.6ヵ月であった。
結論:ニボルマブと放射線治療の併用は忍容可能であったが、複数の併存疾患を有する高齢患者では限られた有効性を示した。ベースライン時のPD-L1複合予後スコア(CPS)が5%以上の患者では、無増悪生存期間の延長が認められた。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.11.024
PMID: 37981040
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