原題
Direct tumor irradiation potentiates adoptive NK cell targeting against parental and stem-like cancer in human liver cancer models.
背景:放射線治療は肝癌細胞におけるICAM-1の発現を誘導することによりNK細胞の抗腫よう反応を増強する可能性がある。本研究では、NK細胞が進行肝癌の親幹細胞と癌幹細胞の両方を標的とするかどうかを初めて検討した。
方法:高活性のex vivo NK細胞、異なるタイプの肝腫瘍モデル、および直接腫瘍照射を用いてマウスで実験を行った。NK細胞と肝癌との相互作用を、サイトメトリーおよび細胞毒性アッセイを用いて評価した。
結果:NK細胞療法と放射線照射の併用は、個々の方法と比較して、すべての肝腫瘍モデルにおいて治療成績を有意に改善した。NK細胞は、LFA-1/ICAM-1結合を介して肝腫瘍を認識し、排除することに成功した。
結論:放射線照射と併用したNK細胞は、相乗的に作用して、標準および幹様肝臓がん細胞の両方の除去を促進する。この方法は、LFA-1とICAM-1との間の相互作用に大きく依存する。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.11.023
PMID: 37981041
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