原題
Cumulative Absolute Risk of Subsequent Colorectal Cancer After Abdominopelvic Radiotherapy Among Childhood Cancer Survivors: A PanCareSurFup Study.
背景:小児がん生存者は結腸直腸癌(CRC)を発症するリスクがあり、治療による絶対リスクについては不明である。本研究では、汎欧州PanCareSurFup研究のデータを用いて、これらのリスクを定量化することを目的とする。
方法:この研究では、143人のCRC症例からのオッズ比および69,460人の生存者のコホートからの対照を用いて、腹部骨盤領域への異なるカテゴリーの放射線に対する年齢別の累積絶対リスクを推定した。
結果:腹部骨盤放射線療法(ART)で治療された生存者は、CRCを発症する可能性が3倍高かった。60歳までに、男性のリスクは3.7%、女性のリスクは3.0%であったのに対し、一般集団で予測されるリスクは1%未満であった。
結論:ARTによる治療を受けた小児がん生存者は、40歳までのCRCリスクが一般集団の50歳と同程度であり、生存者ガイドラインを適応させる必要性が強調されている。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00452
PMID: 37972325
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