限局性ホジキンリンパ腫に対する反応に適応したIntergroup EORTC/LYSA/FIL H10試験の長期追跡。

原題
Long-Term Follow-Up of the Response-Adapted Intergroup EORTC/LYSA/FIL H10 Trial for Localized Hodgkin Lymphoma.
背景:オリジナルの限局性ホジキンリンパ腫における早期陽電子放出断層撮影(ePET)反応適応治療H10試験では、ePET陰性患者ではリンパ節転移放射線療法(INRT)を省略した場合に再発リスクが増大し、ePET陽性患者では治療を切り替えることで5年生存率が改善することが明らかになった。

方法:最終的な10年間の結果分析では、ePET患者におけるINRTの中止またはABVDからBEACOPPescへの切り替えの影響を調べた。

結果:この研究では、eP ET陰性患者ではABVD+INRTに有利な有意に高い10年生存率が示された。しかし、eP ET陽性患者では、ABVDとBEACOPPescベースの治療の差はもはや有意ではなかった。

結論:長期解析では、ePET陰性患者でINRTを省略すると10年生存率が低下することが確認された。ePET陽性患者では、標準治療と実験治療の間に有意差はなかった。

(注:ABVDおよびBEACOPPescは、がんの治療に用いられる異なる化学療法レジメンである。)
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01745
PMID: 37967311

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