根治的化学放射線療法を受けている頭頸部扁平上皮癌の高齢者における様々な化学療法薬レジメンの多施設評価。

原題
A Multicenter Evaluation of Different Chemotherapy Regimens in Older Adults With Head and Neck Squamous Cell Carcinoma Undergoing Definitive Chemoradiation.
背景:本研究では、根治的放射線療法を受けている頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)の高齢患者における化学療法薬治療の変動を調査した。

方法:米国と欧州の13の学術センターで治療された65歳以上の697人のHNSCC患者の国際多施設コホート研究で、全生存率と無増悪生存率を評価した。

結果:シスプラチン単剤は、最もよく使用された化学療法レジメンであった。無増悪生存期間および局所領域失敗の発生率に関して、カルボプラチンベースのレジメンよりも有意に優れていた。シスプラチンの累積投与量が高いほど、良好な生存転帰が得られた。

結論:シスプラチンの累積投与量が予後に影響するので、それに耐えることができる高齢のHNSCC患者には、シスプラチン単剤が推奨される標準化学療法レジメンである。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.10.025
PMID: 37914144
Open Access

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