上咽頭がんのリスク層別化および個別化放射線療法における放射線誘発性脳損傷の包括的な予測モデル。

原題
A comprehensive predictive model for radiation-induced brain injury in risk stratification and personalized radiotherapy of nasopharyngeal carcinoma.
背景:上咽頭癌(NPC)患者の長期生活の質と生存は放射線誘発脳傷害(RBI)により大きく影響される。本研究は、RBIリスク層別化を改善するための包括的な予測モデルを確立することを目的とする。

方法:RBIの多遺伝子リスクスコア(PRS)を作成するために、MRIとゲノムワイド関連研究を用いて、1189人のNPC患者について登録ベースの後ろ向き研究を実施した。PRSと臨床因子を組み込んだリスク予測のための耐容線量スキームとノモグラムを確立した。

結果:提案された38-SNP PRSは、高リスク個体の同定に成功した。推奨される耐容線量は、遺伝的リスクに基づいて確立された。この研究では、高PRS、高放射線量の症例では約50倍のリスクがあることが明らかになった。RBIリスク予測の精度は、臨床因子をPRSと組み合わせると改善した。

結論:PRSは、臨床因子と組み合わせることで、RBIのリスク層別化を強化することができ、個別化された放射線療法の可能性を提供する。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109974
PMID: 37913956
Open Access

コメント

タイトルとURLをコピーしました