乳癌患者における術前補助化学療法に対する病理学的反応の早期および後期予測のための(68)Ga標識線維芽細胞活性化蛋白阻害薬PET/CT:プロスペクティブ研究。

原題
(68)Ga-Labeled Fibroblast Activation Protein Inhibitor PET/CT for the Early and Late Prediction of Pathologic Response to Neoadjuvant Chemotherapy in Breast Cancer Patients: A Prospective Study.
背景:Ga標識線維芽細胞活性化蛋白質阻害剤(Ga-FAPI)は乳癌治療において有望な結果を示し、F-FDGよりも優れていた。ネオアジュバント化学療法(NAC)への反応を予測するのに役立つ可能性がある。

方法:定期的な化学療法を受けている22人の乳癌患者を観察し、明確な間隔でGa-FAPI PET/CTを投与した。研究者らはSUVを測定し、免疫組織化学を実施して原発巣の線維芽細胞活性化タンパク質を評価した。

結果:SUVと腫瘍反応との間の予測相関が同定された。病理学的完全奏効を示した患者(31.8%)では、NAC後の絶対SUVおよび腫瘍対バックグラウンド比(TBR)が低かった。SUVの大きな変化は完全奏効と強く関連していた。免疫組織化学により、SUVとTBRと線維芽細胞活性化蛋白質との間に正の相関があることが確認された。

結論:これらの結果は、Ga-FAPI PET/CTが乳癌患者におけるNACに対する反応を予測できることを示唆しており、治療の最適化における有意な可能性を示している。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.266079
PMID: 37918866

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