副鼻腔悪性腫瘍に対する光子および炭素イオン併用放射線療法-HIT-SNTプロスペクティブ第II相試験の結果。

原題
Combined Photon and Carbon Ion Radiotherapy for Sinonasal Malignancies – Results of the HIT-SNT Prospective Phase II-Trial.
背景:放射線による副鼻腔悪性腫瘍の治療は、頭頸部の重要な構造に近接しているために困難である。強度変調放射線治療(IMRT)とカーボンイオンブーストの併用の有害性と有効性を評価することを目的とした。

方法:組織学的に確認された手術不能な腺癌または扁平上皮癌の35人の患者を、2011年から2019年にかけてIMRTおよび炭素イオンブーストを用いて治療した。

結果:軽度の急性毒性が患者の12%で観察された。有望な2年生存率および腫瘍制御率が長期的に認められ、治療に関連する視力または難聴に直面している患者はいなかった。

結論:本研究は、副鼻腔悪性腫瘍に対する併用放射線治療に関する最初の前向きデータを提供するものである。低い急性毒性率と妥当な腫瘍制御率を示し、この治療法のさらなる探求を示唆している。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.09.037
PMID: 37866761

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