プライマリケアにおける第二選択治療としての過敏性腸症候群に対する低用量および漸増アミトリプチリン(ATLANTIS):無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験。

原題
Amitriptyline at Low-Dose and Titrated for Irritable Bowel Syndrome as Second-Line Treatment in primary care (ATLANTIS): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.
背景:第一選択治療に反応しない過敏性腸症候群(IBS)患者に対して、英国のガイドラインは二次的選択肢として三環系抗うつ薬を提案している。しかし、その有効性は不明であり、プライマリケアでの使用はまれである。
方法:英国のIBS患者463人を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照試験(ATLANTIS)では、低用量アミトリプチリンとプラセボを比較評価した。18歳以上の被験者は、通常の治療にもかかわらず症状が持続しており、アミトリプチリン10 mgまたはプラセボを6ヵ月間処方され、症状に基づいて用量が増量される可能性があった。
結果:6ヶ月間にわたり、アミトリプチリンはプラセボと比較してIBS Severity Scoring System(IBS-SSS)スコアを有意に低下させた。両群とも、有害事象による被験者の中止があった。
結論:低用量アミトリプチリンは、プライマリケアにおけるIBSの第二選択治療としてプラセボよりも優れていることが証明され、安全性と忍容性が実証された。この推奨は、関連する用量ガイドのサポートとともに、より広範に使用するためのものである。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(23)01523-4
PMID: 37858323
Open Access

コメント

タイトルとURLをコピーしました