HER 2発現固形腫瘍患者におけるトラスツズマブDeruxtecanの有効性と安全:DESTINY-PanTumor02第II相試験の主要結果。

原題
Efficacy and Safety of Trastuzumab Deruxtecan in Patients With HER2-Expressing Solid Tumors: Primary Results From the DESTINY-PanTumor02 Phase II Trial.
背景:Trastuzumab deruxtecan(T-DXd)は、ある種の癌に対して承認されたHER 2標的薬であるが、他のHER 2発現固形腫瘍におけるその有効性は不明である。

方法:第II相試験では、HER 2を発現する局所進行または転移性疾患におけるT-DXdを検討した。治療効果は、主に確認された客観的奏効率(ORR)によって測定された。

結果:ORRは全患者で37.1%、HER2高発現患者で61.3%であった。奏効期間の中央値はそれぞれ11.3ヵ月および22.1ヵ月であった。患者の40.8%が、致死的となる可能性のある肺疾患を含む重度の薬物関連有害事象を経験した。

結論:T-DXdは、前治療されたHER2発現腫瘍、特にHER2発現が高い腫瘍において、有意な臨床的利益および管理可能な安全性リスクを示し、より広範な使用の可能性を支持した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02005
PMID: 37870536

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