原題
Inotuzumab Ozogamicin as Induction Therapy for Patients Older Than 55 Years With Philadelphia Chromosome-Negative B-Precursor ALL.
背景:急性リンパ芽球性白血病(ALL)の高齢患者に対する現在の治療は、早期死亡の割合が高く、転帰が不良である。本研究では、これらの患者に対する導入療法としてのinotuzumab ozogamicinとデキサメタゾンの有効性を評価する。
方法:この非盲検多施設共同第II相試験では、新たにCD 22陽性B前駆細胞ALLと診断された55歳以上の患者45名を対象とし、最大3サイクルのinotuzumab ozogamicin/デキサメタゾン導入療法を実施した。
結果:追跡期間中央値2.7年で、1年および3年無イベント生存率は88%および55%であり、全生存率は91%および73%であった。一般的な有害事象には、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、および肝酵素上昇が含まれた。
結論:inotuzumab ozogamicinをベースとした導入療法とそれに続く年齢に応じた化学療法により、高い寛解率および全生存率が得られ、高齢のB-ALL患者に対する一次治療計画に統合できる可能性が示された。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00546
PMID: 37883727
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